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「新古車は買ってはいけない」は本当?あてはまる人の特徴と失敗しない選び方

「新古車は買ってはいけない」という言葉を目にして、不安を感じていませんか?新車に近い状態で価格も手頃な新古車は魅力的に見えますが、購入前に知っておくべきデメリットも存在します。

この記事では、新古車の本質を理解し、あなたにとって最適な選択ができるよう、メリット・デメリットから失敗しない選び方まで詳しく解説します。

そもそも新古車とは?新車・中古車とはどう違う?

新古車とは、ナンバー登録(届出)が完了しているものの、ほとんど使用されていない車のことを指します。走行距離は数kmから数十km程度で、新車とほとんど変わらない状態です。

しかし、一度ナンバー登録をした時点で、法律上は「中古車」として扱われます。そのため、新車同様の状態でありながら、中古車として販売されるという、やや特殊な位置づけを持つ車が新古車なのです。

正式には「登録(届出)済未使用車」

実は「新古車」という呼び方は正式な名称ではありません。かつては一般的に使われていた言葉でしたが、新車と誤認されやすいことから、自動車公正取引協議会によって表記が見直されました。

現在、正式には「登録(届出)済未使用車」という名称が使われています。普通車の場合は「登録済未使用車」、軽自動車の場合は「届出済未使用車」と呼ばれ、初度登録(届出)が完了しているものの、実際には使用または運行されていない車両を指します。

自動車公正取引協議会に加盟している販売店では、この正式名称での表記が義務付けられており、店頭で「新古車」という言葉を見ることは少なくなっています。

出典:自動車公正取引協議会「「登録(届出)済未使用車」を広告掲載する際の留意点」

https://www.aftc.or.jp/content/files/pdf/aftc_info/aftcinfo_201409.pdf

 

どういう車が新古車になる?

新古車になる車には、いくつかのケースがあります。具体的にどのような車が新古車となるのか、以下の理由に分けて詳しく見ていきましょう。

販売店がノルマ達成のために自社購入した

自動車メーカーはディーラーに販売台数のノルマを課しています。決算期などでノルマ達成が迫ると、ディーラーが自社名義で車両を購入し、ナンバー登録を行います。

この方法でインセンティブを得た後、その車両は中古車販売店やオークションに流れ、新古車として市場に出回ります。とくに決算期後の4月や10月に新古車が増えるのは、このためです。

展示車や試乗車として使用された

販売店の店頭に展示されていた車両や試乗用車も、新古車として販売されることがあります。試乗車は公道を走行するためナンバー登録が必要です。展示車も、多くの来店客が触れたり座ったりするため、わずかな使用感が出ることがあります。

ただし、正式な「登録(届出)済未使用車」の定義では、使用や運行していない車両に限られるため、試乗車は含まれません。広義の新古車には試乗車も含まれる場合があるため、購入時には車両の状態をしっかり確認することが重要です。

搬送中などに傷がついた

メーカーから販売店への搬送中に、小さな傷や汚れがついた車両は、新車として販売できません。このような車両は、新車同様の状態でも完璧ではないため、中古車として流通します。傷の程度によっては修復されることもありますが、新古車として比較的安価に販売されることがあります。

 

新古車と新車・中古車との違い

それでは、新古車と新車、そして一般的な中古車との違いを整理してみましょう。

新車は完全な未使用車で、ナンバー登録もされていない状態から購入できます。新古車はほとんど使用されていないが、ナンバー登録が済んでおり、中古車扱いとなります。中古車は、以前のオーナーが実際に使用していた車です。それぞれの特徴を表にまとめてみました。

 

特徴 新車

未使用車

中古車
使用状態 完全な未使用車 ナンバー登録済み、ほぼ未使用 以前のオーナーが使用していた車
走行距離 数km(新車) 数km~数十km 走行距離は様々
価格 最も高い 新車より安い 一番安い
納車までの期間 数週間~数か月(車種によっては1年以上) 即納可能 状態によっては即納可能
選べるグレード・カラー 完全に自由に選択できる 在庫の中から選択できる 在庫の中から選択できる
初回車検までの期間 3年間 新車登録から3年 前回の車検から2年後(車検が切れた状態で販売されていることもある)
状態 新車同様 新車に近い状態 状態にばらつきあり
リスク とくになし 選択肢が限られる、新車と比べて車検が短い 故障リスクがある場合がある

 

新車は、誰の手にも渡っていない完全な未使用車で、グレードやカラー、オプション装備を自由に選べます。また、初回車検まで3年間の期間がありますが、価格は最も高く、納車までに時間がかかることが多いです。

新古車はナンバー登録が済んでおり、走行距離も少ないですが、新車よりも安く、すぐに納車されるというメリットがあります。しかし、選べる車種やカラーに限りがあり、初回車検までの期間が短いことがデメリットです。

中古車は以前のオーナーが使用した車で、価格は安くなりますが、状態にばらつきがあります。走行距離やメンテナンス状況によっては、故障リスクを考慮する必要がある点も注意が必要です。

 

新古車を「買ってはいけない」と言われる理由

新古車を調べていると「買ってはいけない」という情報を目にすることがあります。なぜそのように言われるのでしょうか。ここでは、新古車購入時に注意すべきデメリットについて詳しく解説します。

グレードやカラーの選択肢が限られる

新古車の大きなデメリットは、自分の希望通りの仕様を選べないことです。新車なら自由にカスタマイズできますが、新古車は在庫から選ぶため、とくに人気の車種やカラーでは希望に合った車両が見つからないことがあります。強いこだわりがある方には不向きです。

変更できないオプション装備が多い

新車では、サンルーフや安全装備など、メーカーオプションを自由に選べますが、新古車ではこれらのオプションがすでに決まっています。工場での組み立て時にしか取り付けられないため、購入後の追加はできません。

なお、ナビやドライブレコーダーなどのディーラーオプションは購入後に取り付け可能ですが、メーカーオプションとは異なる点に注意が必要です。

初回車検までの期間が新車よりも短い

新車の初回車検は登録から3年後ですが、新古車はすでにナンバー登録が済んでおり、その登録時点から車検までの期間がカウントされます。

たとえば、登録から1年経過した新古車を購入すると、初回車検まではわずか2年しかありません。新古車を検討する際は登録時期を確認し、初回車検までの期間を把握しておくことが大切です。

小さな傷や汚れがついていることもある

新古車は「未使用」といえど、完全に触れられていないわけではありません。登録手続きや搬送、展示の過程でスタッフや来店客が触れることがあり、ドアノブやシートに軽い使用感が出ている場合があります。

また、搬送中の小さな傷や展示中についた汚れも見られることがあります。「完全な新品状態」を求める方には、これらのわずかな傷や使用感が気になることもあります。

売却時にワンオーナー車として扱われない

中古車市場では「ワンオーナー車」が査定額にプラスの影響を与えることがあります。ワンオーナー車は、新車登録から1人のオーナーが所有している車を指し、大切に扱われた印象を与えるため、高評価されやすいです。

しかし、新古車は最初の登録名義がディーラーや販売店であるため、購入時点で2番目のオーナーとなり、ワンオーナー車としては扱われません。数年後に売却する際、同じ状態でもワンオーナー車より査定額が下がる可能性があることを覚えておきましょう。

補助金や減税制度を利用できない場合が多い

新古車は法律上「中古車」として扱われるため、エコカー減税や環境性能割の軽減、自治体の補助金制度などの対象外となる場合が多いです。とくに、エコカー減税は新車登録時のみ適用され、新古車では恩恵を受けられません。

また、自動車重量税は新古車の場合、初回登録時にすでに納付されています。これによる減税を期待していた場合、思ったようなメリットが得られないこともあります。

 

本当に買ってはいけないのか?新古車のメリット

ここまで新古車のデメリットを説明してきましたが、実は新古車にはそれを上回る魅力的なメリットも多く存在します。「買ってはいけない」という言葉だけに惑わされず、メリットも正しく理解することが大切です。

新車よりも安く買える

新古車最大のメリットは、価格の安さです。新車よりも10〜20%程度安く、車種やグレードによっては30万円〜50万円以上も安くなることがあります。たとえば、新車価格300万円の車が、新古車なら250万円前後で購入できる場合もあります。

状態はほぼ新車と変わらないのに、これだけの価格差があるのは大きな魅力です。浮いた費用を任意保険やオプション装備、将来のメンテナンス費用に回すこともできます。

諸費用の負担も抑えられる

車を購入する際には、車両本体価格のほかにも諸費用がかかります。新車購入時には、自動車税や自動車重量税、自賠責保険料など、多くの費用が必要ですが、新古車の場合、自動車重量税はすでに納付されており、購入時に再度支払う必要はありません。

また、名義変更のみで手続きが済むため、新車登録に比べて手続き費用も抑えられます。車両本体価格が安いだけでなく、諸費用も節約できる点はトータルコストを考えるうえで大きなメリットです。

納車までの期間が短い

新車を注文してから納車までには通常数週間から数か月、人気車種やメーカーの生産状況によっては半年以上かかることもあります。

一方、新古車はすでに完成した在庫があるため、購入手続きと名義変更が終われば、早ければ数日から2週間程度で納車可能です。急な転勤や家族の増加、車の故障など、すぐに車が必要な場合、新古車の納車スピードは大きなメリットです。

中古車よりも走行距離が短く状態もよい

一般的な中古車は前のオーナーが数年間使用しているため、走行距離が数万kmに達していることもあります。走行距離が長いほど、エンジンやサスペンションなどの消耗部品が劣化している可能性が高くなります。

一方、新古車の走行距離は数kmから数十km程度で、消耗部品もほとんど劣化していません。内装も新品同様で、シートやハンドルの擦れ、タバコやペットの臭いもなく、状態は非常に良好です。中古車と比べると、安心感が大きく異なります。

中古車に比べると車検までの期間が長い

一般的な中古車を購入すると、車検の残存期間が短い、または車検が切れている場合があります。車検が切れていると、購入後すぐに車検を受ける必要があり、十数万円の費用が発生します。

新古車の場合、初回車検までの期間は新車より短いものの、通常は1〜2年以上残っています。中古車と比べ、購入後しばらくは大きな出費を心配せずに乗れる点で有利です。車検までの期間が長いことは、その分安心して乗れる期間が長いことにもなります。

新車保証を継承できるケースもある

新車購入時には、メーカーによる保証が付いてきます。一般的には、通常の保証が3年、エンジンやトランスミッションなど重要部品の保証が5年です。

新古車の場合も、手続きによってこのメーカー保証を継承できることが多いです。継承にはディーラーでの点検や手続き費用がかかる場合がありますが、保証が継承されれば、故障時に無償で修理を受けられます。

中古車の場合、販売店独自の保証はあっても、メーカー保証が残っていないことが多いため、保証継承ができる新古車は大きな安心材料です。購入時には、保証継承が可能かどうか確認することをおすすめします。

こちらでは、トータスの在庫状況をご確認いただけます。ぜひご利用ください。

 

「新古車を買ってはいけない」に当てはまる人

ここまで新古車のメリットとデメリットを見てきました。では、実際にどのような方が新古車の購入を避けるべきなのでしょうか。自分に当てはまるかチェックしてみましょう。

車へのこだわりが強い人

ボディカラーや内装素材、オプション装備に明確なこだわりがある方には、新古車は妥協が難しいかもしれません。

新古車は在庫の中から選ぶため、希望条件を完全に満たす車両が見つかる保証はありません。とくに、メーカーオプションは後付けできないため、妥協できない装備がある場合は、新車の方が適しています。

ただし、在庫が豊富な専門店では、希望に近い車両が見つかる可能性が高まります。未使用車専門店のトータスでは、700台以上の届出済み未使用車を取り揃えており、オールメーカー・オール車種の豊富な選択肢から車を選ぶことができます。

人気の車種を狙っている人

人気車種や人気カラーの新古車は、市場に出回る数が限られています。なぜなら、人気車種は新車での販売が好調なため、ディーラーがノルマ達成のために自社購入する必要が少ないからです。

また、仮に市場に出たとしても、すぐに売れてしまうため、タイミングを逃すと購入できません。人気車種にこだわる場合は常に在庫情報をチェックし、見つけたら即決する覚悟が必要になります。

長期の保証がほしい人

新車購入時には、一般保証3年、特別保証5年のメーカー保証がフルで付き、登録時点から利用できます。一方、新古車は登録から時間が経過しているため、保証期間の残りが短くなります。

「長期間、安心して乗りたい」「保証期間が長い方が安心」という方には、この点がデメリットとなる場合があります。保証期間を重視する場合は新車を選ぶか、登録から日が浅い新古車を探すことをおすすめします。

 

デメリットの少ない新古車を購入するには時期が大事!

新古車の購入を決意した方へ、質の高い車両が見つかりやすい購入時期について解説します。新古車には、市場に多く出回る時期があるため、そのタイミングを狙うことで選べる車両の幅が広がります。

中間決算・本決算の直後

新古車が最も増えるのは、自動車ディーラーの決算期直後です。多くのディーラーは3月に本決算、9月に中間決算を迎え、ノルマ達成のために自社名義で車両を購入し、登録することがあります。

その後、決算が終わった4月や10月に、これらの車両が中古車市場に流れます。この時期は新古車の流通量が多く、希望の車種やカラーが見つかりやすくなります。新古車を探している方は、積極的に情報収集を行うことをおすすめします。

ボーナスの時期

夏のボーナス(7月)や冬のボーナス(12月)時期も、新古車が増える傾向にあります。ボーナス時期は車の購入を検討する消費者が増えるため、ディーラーや販売店は在庫を増やし、売れ残った車両や展示車両が新古車として市場に出回ります。

また、販売店も売上を伸ばしたい時期であるため、価格交渉がしやすくなる可能性もあります。

モデルチェンジのタイミング

車種のフルモデルチェンジやマイナーチェンジが発表されると、旧モデルの新古車が増えます。新しいモデルが発売されると、旧モデルの人気が下がり、ディーラーは在庫の旧モデルを早く処分しようと、新古車として市場に流すことがあります。

「最新モデルでなくても問題ない」「旧モデルでも性能や装備に満足できる」という方には、モデルチェンジのタイミングは狙い目です。価格が通常より安くなることも多いため、お得に購入できるチャンスです。

 

新古車を選ぶ際に確認すべきポイント

実際に新古車を購入する際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。購入後に後悔しないために、以下の点をしっかり確認しましょう。

走行距離は長くなっていないか

新古車は一般的に走行距離100km未満の車両が多いです。もし走行距離が100kmを超えている場合、試乗車や長距離移動の可能性があります。

走行距離が長いほど消耗部品の劣化が進んでいることがあるため、車両の状態と走行距離をしっかり確認し、使用感がないかチェックしましょう。

細かい箇所の状態はよいか

新古車でも、展示や移動の過程で小さな傷や汚れがついていることがあります。とくにボディの傷やへこみ、ドアノブ周辺の擦り傷、ホイールのガリ傷、内装の汚れや擦れを確認しましょう。また、エンジンルームやトランクなど目立たない部分もチェックが必要です。

納車後に後悔しないため、購入前に現車確認を行い、気になる箇所は販売店に確認しましょう。明るい日中に屋外で車両をチェックすると、細かい傷も見つけやすくなります。

保証を継承できるか

新古車購入時には、メーカー保証の継承が重要なポイントです。継承されれば、故障時に無償修理を受けられ、安心感が増します。継承には点検や手続き費用がかかる場合があります。

購入前に、保証書の有無、継承の可否、費用、手続き方法を確認し、一般保証と特別保証の残存期間も把握しておきましょう。

新車と比べて「総額」で安くなっているか

新古車が安いと感じても、車両本体価格だけでは判断できません。名義変更費用や自動車税、オプション装備の追加費用、初回車検費用なども考慮する必要があります。

新車と新古車の総額(諸費用込み)を比較し、実際にお得か確認しましょう。場合によっては、新車の値引き交渉で、新車の方が総額で安くなることもあります。

 

まとめ

新古車は一概に「買ってはいけない」といえるわけではありません。選択肢の制限や初回車検までの期間が短いなどのデメリットはありますが、価格が新車よりも安く、中古車より状態がよいという大きなメリットがあります。

車へのこだわりや長期保証を重視する方には向きませんが、コストパフォーマンスを重視し、早く車が欲しい方には賢い選択肢です。

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